12月12日、地元中学校区の青少年相談員により、2005年に始めてから6年目になる「かぶと虫牧場」が開催された。20人を超える子どもたちとその保護者が参加してくれた。かぶと虫などの幼虫は、森の木々や草の落ち葉が腐葉土となるとそれを食べて糞をし、その糞を微生物が分解して栄養豊かな土に還し、土は再び木々や草を育て葉を茂らせ、木々や草は私たち人間の命を支える酸素を作り出すという食物連鎖と自然循環の一翼を担う重要な仕事をしていることを子どもたちに簡単に説明した後、さっそくワイワイと作業開始。二つの牧場のうち片方を掘り返し、幼虫を一旦集め、新しく腐葉土を入れた牧場に戻し、最後に落ち葉を山盛りにした。
森の草木も土も様々な虫たちも、そして雨も水も、食物連鎖や自然循環の大事な一員なのだ。豊かな森は、土壌に沁み込んだ雨を栄養分豊富な水に生まれ変わらせ、その水は川を経てさらに豊かになって海に供給され、そこで海の生き物たちを育むというさらに大きな食物連鎖と自然循環の一員でもある。海の生き物もまた私たち人間にとって貴重な資源であることは承知の通りだ。
人間にとって必要不可欠なこれらの自然環境なのだが、直接的に分かり辛いのか、今の大方の大人達にはこれらの自然環境を大事にしなければ人類が存続できない、とまで深く考えることは難しいようだ。或いは漠然と考えてはいても、それは政治や科学のテーマだと考える向きが多いようだ。
理屈を並べ立てても仕方がない。しかし、子どもたちの未来に「人類破滅」への道標を付ける訳にはいかない。地道ではあるが、これは今の大人が未来の大人たちに引き継いでいかなければならない、最重要課題であると考えている。そしてそれは紛れもない「愛情」の一つの形でもあるのだ。<子どもたちの未来に繋ぐ環境を考えよう>
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