私の所属するNPO法人 都川の環境を考える会と松ケ丘GONETでは、川土手の草を刈り、その草を堆積することにより堆肥を作っています。そしてその堆積場には、かぶと虫の幼虫が沢山育っていて夏がくれば成虫になって飛び立っていきます。刈った草はごみではないのです。かぶと虫の幼虫は堆肥化した草を食べ、その糞は良質の土となります。そしてその土はまた木や草を育てる。これこそが自然循環の素晴らしさではないでしょうか。
松ケ丘GONETでは、この他に仁戸名市民の森に青少年相談員と合同でかぶと虫牧場を運営しています。こちらでは、森の中で落ち葉を使ってかぶと虫を育てています。落ち葉も、もちろんごみではなく、貴重な自然循環の資源です。腐葉土となった落ち葉をかぶと虫などの幼虫が食べ、私たち生き物にとって無くてはならない酸素を供給する植物を育む良質の土になるのです。人類は人類だけでは命を繋ぐことはできません。動物・植物・水・空気・土・石にいたるまで関わり合っているのです。このことを自分の足元の事として、少しでも多くの方々に気付いて戴きたいのです。
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